エピソード

開発episode1 もっと快適に

この商品開発のきっかけは、家族にストーマパウチを使用する者がいたということです。日常生活でストーマパウチは意外と邪魔になるということを知りました。そこでストーマパウチが安定し邪魔にならないようなカバーを開発したのでした。もともとが久留米絣を使った縫製業が本業ですからカバーを作るのはそれほど難しい話ではありませんでした。ただ、単なるカバーではなく、邪魔にならないように安定させるという点では多少工夫しなければなりませんでした。

開発episode2 臭いをなんとかしたい

使う者だけがわかることなのでしょうが、ストーマパウチは便よりもガスで膨らむのだそうです。膨らみを防ぐためにはガス抜きをしなければなりません。そのガス抜きの穴には防臭バリアが付けられていますが臭いを完全に防ぐには至りません。

ガス抜きの穴のないストーマパウチもありますが風船のガスが自然に抜けてしまうように、時間の経過とともに臭い分子はフィルムの内側に吸着し,フィルム内部に浸透し、最後にはフィルムの外側に拡散していきます。ストーマパウチの防臭性とは臭い分子がフィルムを透過するのに要する時間の長短に他ならず、フィルムで臭いを防ぐことは不可能だと言えるのです。

ガスの漏れる量は微量ですが、その臭いはエレベータ等の室内ではかなり気になります。それを気にして社会性を拒むようになる人も少なくないと言います。この臭いをなんとかできないか。

ストーマパウチカバーに脱臭剤を付けたり、芳香剤を付けたりいろいろ試してみました。しかしいずれも抜本的な解決にはならず、特に即効性のある脱臭法というのがありませんでした。やっとたどり着いたのがグラフト重合法というアルカリ性の臭いのもとを化学的に中和する方法だったのです。この方法は繊維を改質して製造します。つまり布自体が臭いを中和してしまうので、香料や脱臭剤等を新たにプラスする必要がありません。さらにアンモニアやアミン類の臭いを中和するスピードが驚くほど早いのです。繊維を改質して織り上げた布でつくったパウチカバー。ストーマパウチを安定させ、漏れる臭いを素早く中和するカバーが誕生したのです。

開発episode3 デザイン

デザインというとファッションの為に存在するように思われがちです。久留米絣を使ってオリジナルの衣裳を作っているので、私どももデザインといえばファッション性を高めるために取り入れています。しかし、久留米絣の文化の中から生まれたデザインは機能性をかなり大切にしているのです。ストーマパウチカバーには機能的なデザインが施されています。もっとも工夫が必要だったのは、どこのメーカーのストーマパウチに合うようにすることでした。実際メーカーによってパウチの大きさがかなり違います。どこのメーカーのパウチにも無理なく使えるようにするために何回も試作を繰り返したのでした。今のカタチになるまでに何年もの年月がかかりました。

開発episode4 可能性

ストーマパウチカバーを作るために開発されたグラフト重合の布は、単純な布だけに様々なものに加工が可能でした。この布は久留米絣でこそありませんが、一枚の布から便利なものを生み出すというものづくりの基本、願う人のためにという想いは久留米絣の伝統の中から生まれたものです。

会社沿革

  • 昭和28年 故大藪拓美が久留米絣製造を始める
  • 昭和41年 久留米絣製品、作業着の問屋業を始める
  • 昭和49年 久留米綿入はんてん製造を始める
  • 平成 4 年 有限会社オオヤブ設立
         大藪誠也代表取締役社長に就任する
  • 平成 4 年 久留米絣製品の縫製業を始める
  • 平成15年 消臭製品の開発を始める

平塚教授

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